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ロシア軍の1日の損耗数が過去最多の2250人に、ウクライナ軍発表 世界

ロシア軍の1日の損耗数が過去最多の2250人に、ウクライナ軍発表

ウクライナ軍参謀本部は2026年10月22日、前日21日におけるロシア軍の1日あたりの損耗数が2250名に達し、全面侵略開始以降で過去最多を記録したと発表した。月ごとの損害規模も拡大傾向にあるという。(ukrinform.jpが報じた) ロシア軍の1日あたり損耗数が過去最多を更新 ウクライナ軍参謀本部は22日、公式Xアカウントを通じて最新の戦況を報告した。発表によれば、2026年10月21日の1日間で、ウクライナ防衛戦力はロシア軍の要員2250名を無力化した。これは2022年2月24日の全面軍事侵略開始以降、1日の損耗数として最も高い数値となる。ウクライナ側は兵士や民間人の命を守るために最大限の努力を払っていると強調した一方、ロシア側では兵士が単なる消耗品として扱われていると指摘している。 ⚡️⚡️2250. Highest daily losses of the russian army since the start of the full-scale invasionOver the past day, 21…

日本ファクトチェックセンター 世界

金正恩総書記の死亡情報は誤情報、北朝鮮メディアが視察を報道

北朝鮮の金正恩総書記が脳出血で死亡したとする情報が2026年10月にSNS上で拡散したが、根拠のない誤情報であることが判明した。Yahoo!ニュースやBBCなどの報道によると、北朝鮮の国営メディアは2026年10月20日、金正恩氏が家族と共に国内の展示会を視察する様子を公開しており、死亡説を否定している。 金正恩氏の死亡説が拡散した経緯と発信源 2026年10月21日、X(旧Twitter)上で「キム・ジョンウンが死亡しました」というテロップが入った朝鮮中央テレビジョンとされる画像が投稿され、数千件のリポストと1200万回を超える表示回数を記録した。BBCなどの報道によると、この情報の主な発信源となったのは米国に滞在する中国系の反体制活動家である謝万軍氏のアカウントである。同氏は金正恩氏が脳出血を起こして中国・北京の病院に緊急搬送された末に死亡したと主張したが、その裏付けとなる確かな証拠は一切示されていなかった。 写真:dメニューニュース AI生成が疑われた添付画像と北朝鮮メディアの対応 拡散した投稿には朝鮮中央テレビの画面を模した画像が添えられていたが、オープンAIの検証ツールを通したところ「OpenAI由来のSynthIDウォーターマークが検出された」と表示され、AIによる生成物である可能性が極めて高いことが確認されている。これに対し、朝鮮中央通信や労働新聞などの北朝鮮国営メディアは、情報が広がり始めた直後の2026年10月20日、金正恩氏が前日の19日に平壌で開催された「全国被服・靴展示会2026」を娘のジュエ氏、妻の李雪主氏とともに視察したとする写真を公開した。BBCの中国特派員ローラ・ビッカー氏の記事によると、公開された写真の中で金正恩氏は娘と共に元気そうな姿を見せており、脳出血で死亡したといううわことは異なる状況が伝えられている。 過去の誤報と北朝鮮が抱える情報の閉鎖性 指導者の健康不安説や死亡説が繰り返し浮上する背景には、北朝鮮が世界有数の秘密主義国家であり、正確な動静の把握が極めて困難であるという実態が存在する。内外タイムスの五味洋治氏の寄稿によると、韓国の情報機関である国家情報院の関係者は、北朝鮮メディアが放送する映像の細部を分析して健康状態の変化を探っているものの、突然の病気や死亡を確実に予測することはできないとされる。過去の例では、2020年にも有名な脱北者が心臓血管手術後に死亡したと強く主張した直後、金正恩氏が公の場に姿を現して誤報であることが判明した経緯がある。 写真:BBC 不透明な後継者問題がもたらす国際社会への懸念 指導者の健康に関する情報が制限されているため、出所の怪しい未確認情報であっても国際的な話題になりやすい。内外タイムスの報道では、仮に金正恩氏が突然指導者の役割を果たせなくなった場合、最大の問題となるのは権力の継承であると指摘されている。韓国の国家情報院は2026年時点で、13歳前後と推定される娘のジュエ氏が後継者として位置付けられているとの見方を示しているが、政治や軍事の実権を担う能力の有無や、成年に達する前の不測の事態における権力の行方は不透明なままである。日本、韓国、アメリカなどの関係国は、指導部に万が一の事態が起きた場合の核兵器管理や国内の政治的混乱を見据え、引き続き慎重な情報収集と危機管理の検討を求められている。 関連情報: 北朝鮮が金正恩氏の写真を公開し、死亡説を裏付ける情報はないと韓国情報当局などが指摘 · 金正恩氏の脳出血死亡説がSNSで拡散、北朝鮮メディアは視察写真を公開し否定

「73歳の最高権力者」にくすぶり続ける健康不安説…「意識喪失」「緊急搬送」も取り沙汰された習近平主席、“最大の謎”はなぜ「院政」ではなく「終身独裁」を目指すのか 世界

習近平主席の健康不安説と終身独裁への固執…専門家が分析する背景

中国の習近平国家主席を巡り、党内抵抗勢力の存在が表面化する中、長期政権の行方や健康不安説が議論を呼んでいる。1982年憲法が定めた国家主席の任期制限を18年に撤廃し、2023年の全国人民代表大会で3期目に選出された習氏だが、その強権的な手法は党内に多くの対立を生んできた。時事ドットコムやデイリー新潮などの報道を基に、足元の動向を整理する。 任期制限の撤廃と終身独裁への賭け 中国の「1982年憲法」は文化文革の反省から国家主席の任期を1期5年、連続2期10年までと定めていた。2013年に選出された習近平・国家主席は本来2023年に退任するはずだったが、2018年に任期制限を撤廃した。防衛大学校から陸上自衛隊に進み外務省への出向経験も持つ中国軍事問題研究家の田中三郎氏は、デイリー新潮の取材に対し、後継者を指名して引退後に院政を敷くほうが安全な選択肢だったと指摘する。前例を踏襲すれば党内の平穏を保てたにもかかわらず、習氏は終身独裁を目指すリスクの高い決断を下した。専門家らの分析では、ロシアのプーチン大統領への強い憧れが背景にあるとされている。 党内ガバナンスと相次ぐ高官の粛清 習氏の強権姿勢は党内に根強い抵抗勢力を生み出している。時事通信解説委員の西村哲也氏が時事ドットコムで報じたところによると、党理論誌「求是」は10月15日、1月12日の第20期党中央規律検査委第5回総会における習氏の内部演説を公表した。習氏は「二心を抱き、言行が一致せず、表裏のある人」を警戒し、思想的自由主義や政治的投機主義、セクト主義などの問題点を具体的に列挙して厳しく批判した。この演説の時期と前後して、軍人トップだった中央軍事委の張又侠筆頭副主席が失脚し、9月には党籍・軍籍剥奪が発表された。さらに10月には、元重慶市長の黄奇帆氏が不正調査の対象となったことが発表され、改革派の論客に対する粛清も進められている。 金融システム改革と大粛清の連動 JBpressの報道では、こうした反腐敗キャンペーンが金融システム改革と深く連動していることが指摘されている。習政権は今年、中国を金融強国にする目標を掲げ、9月10日に「金融強国建設十五次五か年計画」を正式発表した。その最優先課題として金融分野の腐敗撲滅が位置づけられており、ビッグデータなどの科学技術的手法を活用したスクリーニングによって過去の不正が暴かれ始めている。黄奇帆氏の失脚もこうした金融強国路線に伴うものとみられ、上海や香港などの経済都市における官僚やシンクタンクメンバーの入れ替えが進められている。 写真:JBpress 相次いで浮上した健康不安説の真相 権力基盤の強化が進む一方で、習氏自身の健康を巡る情報も交錯している。デイリー新潮によると、9月12日にインドのニューデリーで開催された第18回BRICS首脳会議の最中、習氏が約30秒間意識を喪失していたとの情報が飛び交った。イギリスのインディペンデント紙やアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙は、習氏が晩餐会を欠席し、ワシントン郊外のアンドルーズ統合基地に到着した際にも手すりや彭麗媛夫人の手をしっかり握ってタラップを降りたと報じた。中国側からは休憩時間の十分な確保や昼食会の中止といった要求が伝えられ、海外メディアの間で体調不良説が注目を集めた。 写真:時事ドットコム 今後の政局と権力闘争のゆくえ 習氏の長期政権を巡る動きは、10月26日から29日まで北京で開催される党中央委員会第5回全体会議(5中全会)や、来年秋に開催されるとみられる党大会を控えて重大な局面を迎えている。田中三郎氏は、もし習氏が病で倒れたほうが権力の委譲はスムーズに進む可能性があるとしつつ、元気な姿で会議に出席した場合には激しい権力闘争が繰り広げられると分析している。軍や金融界での大粛清を経て「習1強」体制を固める指導部が、党内の不満や経済低迷への懸念をどのように抑え込むのか、次期会議での人事や方針に大きな注目が集まっている。 関連情報: 「終身独裁」か「健康不安」か――習近平体制を揺るがす権力闘争と"孤独な最高指導者"の正体 · 習近平主席「3期目」の裏側と強まる独裁体制のゆくえ The Wild Claim About Xi…

ロイター 世界

ロシアがキーウに弾道ミサイル攻撃、ウクライナはモスクワへ大規模ドローン攻撃

ロシアは22日未明にかけてキーウを弾道ミサイルで激しく攻撃し、ウクライナはモスクワに向けて無人機を飛ばした中、米国が戦争終結に向けて新たな働きかけを行っていると、ロイターが報じた。. キーウとモスクワ間で行われる激しいミサイルとドローンの応酬 ウクライナ側は、ロシアが3波にわたり少なくとも21発の弾道ミサイルをキーウに向けて発射したと発表した。ゼレンスキー氏は自身のX(旧ツイッター)に、「昨夜以降、ロシアの人道主義者たちがキーウに3波にわたって弾道ミサイルを発射した」と投稿している。ウクライナの10以上の地域が攻撃され、2人が死亡、子ども5人を含む34人が負傷したと明らかになった。 これに対しロシア側は、ウクライナが夜間に首都モスクワに向けて無人機630機を発射したとしている。ロシアのモスクワ近郊では、ウクライナのドローンにより2人が負傷したとソビヤニ市長が通信アプリのテレグラムで発表した。ドローンの大半は遠方で撃墜されたという。また、ウクライナと国境を接するベルゴロド州では、ドローン攻撃で男性1人が死亡し、別の1人が負傷したと地元当局者が述べた。ロシアはオデーサ州の港湾インフラとウクライナ軍が使用する船舶に対しても、夜間に大規模攻撃を実施したと発表している。 ベラルーシ通信が伝える戦死者遺体の交換規模 戦場での戦闘が激化する一方で、双方は戦死者の遺体を交換した。ベラルーシの国営ベルタ通信によると、ロシアが252人、ウクライナが25人の遺体をそれぞれ引き渡した。 米特使によるプーチン氏との会談と提案内容 米国のウィットコフ和平交渉担当特使は今週、ノルウェーの首都オスロでウクライナのゼレンスキー氏や欧州、北大西洋条約機構(NATO)の当局者と会談した後、ロシアのプーチン大統領とサンクトペテルブルクで会談した。ロシアの大統領府に近い関係者によると、米国の提案には、ウクライナがドンバス地域全域をロシアに割譲する見返りに、NATOから将来の安全の保証を受ける案が含まれていた。 ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、米国側がオスロでいくつかの新たな変化を感じ取り伝えてきたが、それらは十分に満足できるものではないと述べた。プーチン氏とウィットコフ氏の会談結果について説明を受けたロシア高官によると、会談は比較的短く、踏み込んだ議論はなかった。ウィットコフ氏はオスロでまとめた一連の提案をプーチン氏に手渡し、検討するよう求めたという。 プーチン氏への称賛発言に対するウクライナの反発 ウィットコフ特使がロシア訪問中にプーチン氏を人道主義者とたたえたことに対し、ウクライナのゼレンスキー氏は強く反発した。ウィットコフ氏は、ウクライナでロシア軍に拘束されていた74歳の米国人の解放について、プーチン氏に謝意を示していた。ゼレンスキー氏は、21発のミサイルが使われ市内の多数の場所が被弾し被害を受けたことを強調している。両国の軍事衝突が収束に向かうかは依然として不透明な情勢が続いている。 関連情報: ロシアの攻撃でキーウに死者、ウクライナはロシアの石油施設をドローン攻撃 · ロシアがキーウをミサイル攻撃、和平協議用意の表明から数時間後

中央日報日本語版 世界

ロバート・F・ケネディ元米司法長官の孫娘カイルさんが42歳で死去

ロバート・F・ケネディ元米司法長官の孫娘であるカイル・フランシス・ケネディさんが、マサチューセッツ州ウェストウッドの自宅で42歳で死去したと、米NBCなどの海外メディアが報じた。. カイル・フランシス・ケネディさんの自宅での死去と報道 ロバート・F・ケネディ元米司法長官の孫娘であるカイル・フランシス・ケネディさんが42歳で死去した。米NBCなどの海外メディアの報道として、Yahoo!ニュースやdメニューニュースが伝えたところによると、カイルさんは先月21日にマサチューセッツ州ウェストウッドの自宅で亡くなった。遺族には未成年の息子2人が残されている。 教育政策の推進と障がい者権益擁護への取り組み カイルさんは生前、教育政策分野で精力的に活動を展開した。ジョージタウン大学を卒業したのち、ハーバード大学で教育政策の修士号を取得し、ニューヨーク市の公立学校で教師として教壇に立った。その後も初等教育の改善やチャータースクールの拡大、教育課程の改革などに尽力したと、各メディアは伝えている。2020年に重度の脊髄損傷を負って四肢がまひしたあとも、障がい者の権益擁護活動を継続した。マサチューセッツ州議会の公聴会に出席し、医療差別を防ぐ制度改善の必要性を自ら証言している。 父親の事故死とケネディ家がたどってきた歴史 カイルさんの父親は、ジョン・F・ケネディ元米大統領の弟であるロバート・ケネディ氏の6番目の子ども、マイケル・ルモイン・ケネディ氏である。父親のマイケル氏は1997年12月31日、コロラド州でスキーをしている最中に木に衝突し、39歳で死亡した。さらに祖父のロバート・ケネディ氏も、1968年の民主党大統領候補指名争いに出馬した同年に暗殺されている。 米国社会で語られてきた一族の悲劇と継承される記憶 ケネディ家をめぐっては、長年にわたり複数の家族が暗殺や航空機事故、スキー事故、病気などで相次いで命を落としてきた。米国社会ではこの一連の出来事が、いわゆる「ケネディ家の呪い」という表現で語られてきた側面がある。ジョン・F・ケネディ元大統領自身も1963年に現職大統領として暗殺され、その兄や弟も航空機事故で死亡するなど、歴史的に悲劇が繰り返されてきた。 葬儀社が明かした人柄と教育活動への献身 葬儀を担当したバーク葬儀社側は、カイルさんが持ち前のユーモアと強い意志を持ち、2人の息子にとって良い母親になろうと懸命に努力していたと伝えている。また、幼児教育への深い献身や、恵まれない子ども、障がい者のための教育改革活動を通じて、その功績が長く記憶されるだろうと明らかにしている。2019年にはボストンマラソンを完走するなど、活発なアウトドア活動を楽しんでいたという。 関連情報: ケネディ家にまた悲報、ロバート氏の孫娘カイル・ケネディさん死去 42歳 写真:dメニューニュース ロバート・F・ケネディの孫娘カイル・ケネディさん、ウェストウッドの自宅で死去

ロシアがキーウをミサイル攻撃、和平協議用意の表明から数時間後 世界

ロシアがキーウをミサイル攻撃、和平協議用意の表明から数時間後

ロシアがウクライナとの和平協議再開に「原則として用意がある」と表明した数時間後、首都キーウがミサイル攻撃を受けました。21日夜の攻撃で集合住宅などが被害を受け、6人が負傷しています。アメリカの仲介外交が進む中での事態となり、ウクライナ側は戦闘凍結を最低条件に挙げています。 ロシアの和平協議前向き表明と直後のキーウ空爆 ロシアは21日、ウクライナとの和平協議の再開について「原則として用意がある」と表明しました。アメリカのドナルド・トランプ大統領も、世界は戦争終結に「これまでで最も近づいている」との見方を示しています。しかし、この表明からわずか数時間後には、ウクライナの首都キーウが再びロシアのミサイル攻撃を受けました。キーウのヴィタリ・クリチコ市長は、21日夜の攻撃で複数の住宅が被害を受け、6人が負傷したと明らかにしています。ロシアはここ数週間、キーウなど各地の都市へのミサイルやドローン攻撃を激化させており、死傷者が出ています。ウクライナでは西側諸国から供与された迎撃ミサイルが不足する状況が続いており、緊張がさらに高まっています。 アメリカ特使のロシア訪問と進まぬ具体的な協議 アメリカのスティーヴ・ウィトコフ特使と、トランプ氏の娘の夫であるクシュナー氏が、仲介外交を新たに進めています。ウィトコフ特使は20日にノルウェーのオスロでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した後、21日にロシア・サンクトペテルブルクへ向かいました。サンクトペテルブルクではウラジーミル・プーチン大統領と会談を行いましたが、ウィトコフ氏がプーチン大統領に具体的に何を提案したのかは、現時点で明らかになっていません。ロシアのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は、ウィトコフ特使らが示した欧州やウクライナからの提案はさほど「有益」ではなかったと述べています。アメリカ、ロシア、ウクライナによる3カ国協議は2月に中断して以来、膠着状態が続いていました。 11月に予定されるアブダビでの3カ国協議の行方 ロシアのウシャコフ大統領補佐官は21日の会談後、記者団に対し、3カ国協議の新しいラウンドが11月10日ごろにアラブ首長国連邦のアブダビで開かれる可能性があるとの考えを示しました。新しい協議では「紛争終結後のロシアとウクライナのための安全保障体制の構築」に焦点を当てる必要があると強調されています。ウシャコフ補佐官によると、プーチン大統領はウィトコフ特使に対し、ロシア軍が広範な前線で前進し「戦略的イニシアチブ」を握っていると改めて主張したとのことです。これに対し、ウクライナと欧州の同盟国は前線が事実上こう着状態にあるとして反論しており、双方の認識には大きな隔たりがあります。 戦闘凍結を求めるウクライナとトランプ大統領の発言 ゼレンスキー大統領は21日、現在の前線で戦闘を凍結する合意なら受け入れる考えを示しました。米FOXニュースの取材に対し、現在の前線を凍結して止めることがロシアに求める今日の最低条件だと語っています。ウクライナへの安全の保証については、戦闘停止後に協議できるとの見解を示しました。一方、トランプ氏は先日、ウクライナとの戦争終結についてプーチン氏と協議し、これまでで最も近いところまで来ていると述べています。ウィトコフ氏は今回の会談を「建設的」と評価し、クシュナー氏は将来の世代のために恒久的な平和と安全の枠組みを構築する真の機会が訪れていると述べています。 深まるウクライナとアメリカの対立と情報共有の課題 今回の協議は、ウクライナとアメリカの対立が深まる中で行われました。トランプ氏はウクライナが新しい大統領を迎えるべきだと主張し、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃が燃料価格上昇の原因だと非難しています。ウクライナ政府は、ロシアの弾道ミサイル接近を警告するための重要な情報をアメリカが共有しなかったため多くの民間人が死亡したと非難し、アメリカのマルコ・ルビオ国務長官はこれを「とんでもない」主張だと一蹴しました。ゼレンスキー氏はオスロでの会談後、アメリカとの情報共有が現在は機能していると述べていますが、ウクライナ軍は衛星通信サービス「スターリンク」の速度制限なども訴えており、信頼関係の修復が課題となっています。 アメリカ人男性の釈放と今後の見通し プーチン氏とウィトコフ氏の会談を前に、ロシアはアメリカ人のスティーヴン・ハバード氏を釈放しました。ハバード氏はウクライナ軍の雇い兵として戦闘行為をしたとして2024年に禁錮6年10カ月の判決を受けていた人物です。トランプ氏はハバード氏が帰国の途についたと明らかにし、身柄交換は必要なかったと説明しています。ウィトコフ氏がプーチン氏を「人道主義者」とたたえたことに対し、J・D・ヴァンス米副大統領は、アメリカ人の人質を家族のもとへ帰還させているという事実の方がはるかに重要だと述べています。11月のアブダビでの協議に向けて、各国の外交交渉が本格的な正念場を迎えることになります。 関連情報: ロシア国防省、キーウなどへの攻撃激化を発表 ゼレンスキー氏の発言受け · ロシア軍がウクライナ各地を攻撃、キーウなどでインフラ被災し3人死亡

ロイター 世界

前線で491日間孤立し自ら脚を切断…ウクライナ負傷兵が語ったドローン救出の壮絶な真実

ウクライナ軍はハルキウ州の前線に491日間1人で取り残されていた負傷兵コスチャンティン・ウラセンコさんを、ドローンを使用して救出したと発表した。Yahoo!ニュースなどの報道で明らかになったもので、ウクライナ側は前例のない作戦だとしている。 ハルキウ州の前線拠点に残された負傷兵の救出劇 ウクライナ軍は、ハルキウ州の前線に残されていた兵士をドローンで救出した際の映像を19日に公開した。救出されたのは第30機械化旅団に所属するコスチャンティン・ウラセンコさん(49)である。ウラセンコさんは脚に重傷を負いながらも、前線の陣地にとどまり続けていた。Yahoo!ニュースの報道によると、孤立したウラセンコさんとの連絡を保ち、支援を届けようとする試みが1年以上続いた末に今回の救出作戦が実施された。ロイターは正確な撮影場所と日付を独自に確認できていない。 491日間の過酷な孤立生活と自らの下した決断 ウラセンコさんはロイターの取材に対し、自分が救出されることはないだろうと思っていたと語り、「自分は死んだも同然だと思っていた。分かるだろう。491日間、ほぼ独りだった」と振り返った。ロシア軍のドローンが投下した弾薬によって脚と首を負傷した後、間に合わせの避難場所まではいって何カ月も身を隠したという。さらに、生き延びるために自ら脚を切断した壮絶な経緯を明かしている。「引きずるたびに、骨がますますむき出しになった。やるしかなかった。あの脚が邪魔になっていた」とウラセンコさんは感情をあらわにして語った。 写真:Wedge ONLINE ドローンが到着した瞬間の衝撃と記憶 ウラセンコさんは、救助のドローンが到着した瞬間について、ヘリコプターが着陸するようなものすごいごう音だったと表現した。「このうなり音は、一生忘れない。あの瞬間には、味さえあった。どんな味か説明できないが、確かにあった」と、その信じられない体験を語っている。戦場におけるドローンの活用は、5年目に入ったウクライナとロシアの戦争の様相を大きく変えており、双方が投資を続けている。ウラセンコさんは、自身の救助に向かった兵士たちがその途中で命を落としたとも証言している。 海上戦闘への拡大とドローン技術の多様化 一方、Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)の報道によると、ウクライナが開発してきた多種多様なドローンは陸戦だけでなく、海上戦闘のあり方も変えつつある。ニューヨーク・タイムズ紙の解説記事として伝えられたところでは、ウクライナ海軍は地対空ミサイルを搭載した海軍用ドローンを黒海で運用している。当初はロシアが制海権を握っていたが、ウクライナはドローン作戦によってロシアの黒海艦隊の約3分の1を撃沈するに至った。安価な市販品をベースとしたドローン開発には国内の27社が取り組んでおり、日本を含む各国からの協力提案も寄せられているという。 写真:西日本新聞me 空中搬送の無人機技術と今後の回復 西日本新聞meの報道では、ウクライナの防衛企業スカイフォール社の無人機写真が伝えられており、無人機による負傷兵の空中搬送はウクライナ陸軍にとって「世界初」の試みとされている。戦闘地域を離れたウラセンコさんは現在、心の傷と重傷からの回復を目指している。長期間にわたる孤立と自ら脚を切断するという極限の状況を生き抜いた体験は、ドローン技術の進化が前線の兵士の命を救う新たな可能性を示す一方で、戦争の過酷な現実を改めて浮き彫りにしている。今後、こうした無人機による救助作戦や防衛技術の展開が、戦場の救命活動にどのような影響を与えていくのか注目される。

中国山西省の懸空寺を訪れたライターが過酷なアクセスや入手困難な当日券をリポート 世界

中国山西省の懸空寺を訪れたライターが過酷なアクセスや入手困難な当日券をリポート

中国・山西省の大同市にある懸空寺は、断崖絶壁に建造された寺として知られている。ロケットニュース24の報道によると、日本から現地を訪れたライターの中澤星児氏が、片道3日を要するアクセスや当日券を巡る現地での状況、そして天空寺院内部の景色をリポートしている。. 中国・山西省の断崖絶壁にそびえる懸空寺への道のり 中国五岳の一つである北岳恒山の麓、金龍峡の谷間に位置する懸空寺へのアクセスは、日本人旅行者にとって容易ではない。ロケットニュース24の報道によると、日本を出発してまず飛行機で北京に入り、新幹線で大同南駅へ向かった後、車で山間部をさらに1時間以上移動する行程となる。鉄道が届かない山道を進む車中からは、崩れかけたレンガの建物や政府の管理状況が不明な謎の集落など、いわゆる「リアルチャイナ」の風景が広がっていたと伝えられている。Yahoo!ニュースで配信された同記事でも、この移動のディープな様子が詳しく描写されている。 当日券の入手が極めて困難とされる日本人への高いハードル 現地で寺の内部に入るためには、エリアへの入場チケットに加え、数に限りがある登臨チケットの確保が必要となる。ロケットニュース24の報道によると、チケットは中国人以外が事前にネット予約することができないため、現地の窓口で当日券を購入するしか方法がない。朝7時30分の窓口オープンに対して午前8時40分頃にはすでに完売しており、昼の12時からの販売に向けて午前10時から並んでも数時間待ちの長蛇の列ができるという。売場では約600枚の当日券を巡って来場者同士が激しく揉めるなど、カオスな状況が発生していると報じられている。 TIME誌が選ぶ世界で最も危険な建築物トップ10にランクイン 数々の困難を乗り越えて登臨した懸空寺は、山肌の絶壁に突き出す細い廊下や部屋が特徴的な「天空寺院」である。ロケットニュース24の報道によれば、1500年前に建造された建物でありながら手すりが腰の高さほどしかないため、空中を歩いているような強烈なスリルを味わうことができる。その不安定に見えるデザインや物理的なバランスの危うさから、アメリカのTIME誌が選出する「世界で最も危険な建築物トップ10」の第4位に選ばれており、寺院としては唯一のランクインを果たしている。戦乱や盗賊から身を守るための防犯目的で地上から離れた場所に建てられたという歴史的背景も、この寺のディープな魅力を形作っている。 懸空寺の登臨チケット確保や現地での移動は極めてハードルが高いものの、実際に内部に入った際の感動は想像を絶するものがあると伝えられている。現地を訪れる際は事前の綿密なスケジュール調整と、窓口での長時間にわたる並びを覚悟する必要がありそうだ。 写真:article.yahoo.co.jp

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦 世界

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦

11月3日の米中間選挙を前に、30年間にわたり共和党が勝ち続けてきたテキサス州の連邦上院議員選で、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が共和党のケン・パクストン候補と大接戦を繰り広げていると、ニュース番組『わたしとニュース』が報じた。共和党の牙城とされる同州での異例の苦戦に対し、トランプ大統領が直接応援に入るなど、全米の注目を集める激しい選挙戦となっている。 共和党の牙城テキサス州で民主党候補がリードを維持 テキサス州では1988年以降、民主党候補が上院議員の議席を獲得したことがなく、長く共和党の圧倒的な地盤となってきた。しかし、10月19日時点のリアルクリアポリティックスの世論調査平均によると、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が48.5%、共和党のケン・パクストン候補が46.3%と、タラリコ候補がわずかながらリードを保っているとロイターなどが伝えている。広告支出総額は5億ドルを超える見通しで、米上院選史上最も高額な選挙戦の一つとなっている。 写真:Yahoo!ニュース トランプ大統領によるテコ入れと共和党陣営の巨額資金投入 形勢の逆転を危惧する共和党側は、実業家のイーロン・マスク氏らが数百億ドル規模の資金を投入し、パクストン候補の支援を急いでいる。トランプ大統領も何度もテキサス州に入り、「私が出馬しているつもりで投票に行ってくれ」と支持を強く訴えてきた。しかし、ロイターの報道によれば、生活費の高騰やイランとの戦争への不満から共和党支持層の投票意欲は鈍っており、陣営は有権者の説得よりも支持者の動員に苦心している実態が浮き彫りになってきた。 ブッシュ家の異例の動きと共和党内の亀裂 テキサス州を地盤とする共和党の名門政治家一族であるブッシュ家において、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じた。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏はタラリコ氏の選挙運動に献金し、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏もタラリコ氏に投票したと表明している。ニール氏は、トランプ氏の大統領選での主張をパクストン氏が手伝ったことへの深い懸念を理由に挙げており、党内の複雑な亀裂が表面化している。 写真:Reuters キリスト教の隣人愛を掲げる異色の民主党候補の戦略 神学校出身の元中学教師であるタラリコ候補は、キリスト教の「隣人愛」の精神を政治理念に掲げ、物価高対策などの生活苦に寄り添う主張を展開している。大企業やロビー団体の大口献金に頼る共和党に対して、自身の選挙資金の97%は100ドル未満の小口献金で占められているとロイターは指摘する。こうした草の根の戦いと地域を守る姿勢が、保守層や共和党支持者の心をも掴む要因となっている。 ネガティブ広告の応酬と文化戦争を巡る対立 共和党系スーパーPACなどは、タラリコ氏がテキサス州の価値観とかけ離れていると主張する攻撃広告に多額の資金を投じている。ファクトチェック機関は、これらの広告がタラリコ氏の実績をゆがめていると指摘しており、実際の政策や発言とは異なる主張が含まれていることが判明している。これに対し、タラリコ陣営はパクストン氏の過去の職権乱用疑惑やスキャンダルを厳しく批判し、経済問題への有効な対策を示せない共和党の姿勢に対抗している。 写真:毎日新聞 期日前投票が開始される中での今後の見通し すでに期日前投票が始まっているテキサス州の上院選は、投票日まで2週間を切り、世論調査での未定層がほとんど残っていない状況下で終盤戦を迎えている。巨額の資金を背景にした共和党の動員工作がどこまで効果を発揮するか、あるいは30年ぶりの歴史的転換が実現するのか、全米の勢力図を左右する歴史的な一戦の行方に視線が注がれている。 関連情報: テキサス州上院選でケン・パクストン氏とジェームズ・タラリコ氏が州内遊説を加速し支持拡大を競う · テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金

テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金 世界

テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金

米南部テキサス州で11月3日に迫る連邦上院選をめぐり、民主党のジェイムズ・タラリコ候補がわずかなリードを保つ中、共和党のケン・パクストン候補陣営に対してイーロン・マスク氏らから数億ドル規模の巨額資金が投入されていると、ロイターが21日付で報じた。 テキサス州連邦上院選で民主党が30年ぶり勝利を狙う構図 米南部テキサス州では、民主党が11月3日の中間選挙における連邦上院選で、州全体の選挙として30年余りぶりに勝利する最大のチャンスを手にしたとみられている。ロイターの報道によると、選挙戦の広告支出総額はすでに5億ドルを超えており、このまま推移すれば米上院選史上最も高額な選挙戦になる見通しである。テキサス州大学の世論調査専門家ジェームズ・ヘンソン氏によると、民主党のタラリコ氏は一貫してわずかながらリードを保っているが、その差はおおむね誤差の範囲内であり、1994年以来最も激しい接戦となっている。 ブッシュ家メンバーの民主党候補支持がもたらす波紋 こうした中、テキサス州を地盤とする共和党の名高い政治家一族であるブッシュ家から、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じている。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏は、タラリコ氏の選挙運動を支える政治活動委員会に2500ドルを寄付した。さらに、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏も、パクストン氏がドナルド・トランプ大統領の2020年大統領選を巡る主張を手伝ったことなどを理由に、フェイスブックへの投稿でタラリコ氏に投票したと表明している。パクストン候補は共和党予備選でニール氏に勝っており、保守層の一部における不満の表れとなっている。 写真:Yahoo!ニュース 共和党陣営による巨額資金投入と支持者動員の実態 民主党の優勢が伝えられる一方、共和党は巨額の資金力を背景に巻き返しを図っている。スペースXやテスラを率いる実業家イーロン・マスク氏は、共和党上院選支援組織「セネート・リーダーシップ・ファンド」に1億5800万ドルを寄付し、同額が共和党系スーパーPAC「テキサスPAC」へ移された。パクストン氏を支援する外部団体の総支出は約2億3900万ドルに達し、民主党系最大団体の5倍超に上る。ただし、世論調査では投票先未定層がほとんど残っておらず、今回の資金投入は有権者の説得ではなく、熱意の面で苦戦する共和党支持者を投票所に向かわせるための動員が主目的となっていると、テキサス大学のヘンソン氏は指摘している。 文化・価値観をめぐるネガティブ広告の応戦 共和党側は、インフレや経済問題よりも支持層を刺激するため、文化や価値観をめぐる争点に依存している。テキサスPACなどは、タラリコ氏が未成年者向けの性別適合医療やトランスジェンダーの人々を支持していると非難する広告を展開した。しかし、ポリティファクトなどの独立系ファクトチェック機関は、タラリコ氏が子どもに対する性別適合手術には反対を公言しているとして、こうした主張を誤りと判定している。一方のタラリコ陣営は草の根の資金集めで対抗し、7月から9月までに6400万ドルを集めたものの、パクストン氏側による攻撃広告や過去の職権乱用疑惑などを巡る情報戦が激化している。 写真:毎日新聞 国境付近の生活現場におけるトランプ政権政策への不満 選挙戦の背景には、生活費の高騰だけでなく、移民政策に対する有権者の複雑な思いもある。毎日新聞の現場ルポによれば、メキシコ国境に近いテキサス州サンベニートでは、2024年の大統領選でトランプ氏に投票した住民が、人権軽視と批判される不法移民の取り締まりや家族の強制送還に直面し、過去の投票行動を後悔する声が上がっている。こうした生活上の不満や経済への懸念が、保守層全体の投票意欲を鈍らせる要因として指摘されており、投票日まで2週間を切ったテキサス州の選挙戦は、記録的な資金戦と熱意の喚起を巡る最後の攻防を迎えている。

米国務省、サウジアラビアの米大使館職員らに退避命令 世界

米国務省、サウジアラビアの米大使館職員らに退避命令

サウジアラビアにある米大使館の職員と家族に対し、米国務省が21日に退避命令を出したと、Yahoo!ニュースが報じた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による空港や重要施設への攻撃が継続し、民間人の死傷者や交通の混乱が生じていることが背景にある。 米大使館が職員と家族へ退避命令を出した背景 米国務省のピゴット報道官が21日にX(旧ツイッター)で明らかにしたところによると、サウジアラビア国内の米大使館の一部職員と家族に対して退避命令が発出された。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジの空港や重要施設への攻撃が続いており、民間人の死傷者や交通の混乱が生じていることが主な理由に挙げられている。サウジ南部では外務省がすでに危険レベルを引き上げ、不要不急の渡航中止を呼びかけていた状況下での措置となった。 サウジ東部の国際空港で発生した攻撃の実態 ロイターの報道によると、サウジ東部の国際空港が21日に攻撃を受け、2人が死亡し8人が負傷したと現地当局が発表した。フーシ派による相次ぐ攻撃はインフラや交通網に深刻な打撃を与えており、民間人の犠牲者が具体的に出ていることが現地の緊張を急激に高めている。中北部の要衝アマリブでもサウジ支援軍とフーシ派の間で戦闘が続いており、AP通信などがその映像を公開するなど、衝突の範囲は拡大の様相を見せている。 中東情勢の緊迫化と各国・組織の動き テレビ朝日系の報道では、フーシ派幹部が米国の参戦に対して必ず報復すると主張しており、戦線がさらに拡大する懸念が指摘されている。ロイターによると、イエメン周辺の海峡通航を扇動し続ければ米基地を攻撃するとイラン側も牽制している。こうした中東地域の軍事衝突の拡大に対しては、原油価格の上昇など世界経済への影響を懸念する声も強く、米国の外交官らに対する退避命令は原油先物の上昇にもつながっている。 米国防長官のイスラエル訪問と周辺国の反応 ロイターは、米国防長官がイスラエルを電撃訪問し、ネタニヤフ氏と会談してイラン情勢を協議したと伝えている。また、エジプトのイエメン内戦介入に対してイランの外相がけん制するなど、周辺国を巻き込んだ外交・軍事的な駆け引きも活発化している。フランスのマクロン大統領が国内デモの原因を移民とするトランプ米大統領の主張を批判するなど、欧米間でも外交上の摩擦が生じる複雑な国際情勢となっている。 今後の見通しと残された懸念事項 フーシ派によるサウジ施設への攻撃やイラン側の牽制が続く中、米国務省による退避命令が地域全体の安全保障にどのような影響を与えるかが注目されている。軍事衝突がさらに拡大するかどうか、また民間人の安全確保や原油価格への波及がどのように推移するのかについては、今後の現地当局の対応や各国の外交交渉の行方に委ねられている。 関連情報: 米国務省、サウジアラビアの米大使館職員に出国命令 フーシ派攻撃激化で 米国務省“中東全域”に退避勧告「重大な安全上のリスクある」大使館員への退避命令も(2026年3月3日)

米空軍、F-22から無人機フューリーの空中指揮に成功と発表 世界

米空軍、F-22から無人機フューリーの空中指揮に成功と発表

アメリカ空軍は2026年10月16日、F-22「ラプター」戦闘機から協働戦闘航空機(CCA)YFQ-44A「フューリー」に対し、空中での戦術指揮と飛行中の制御を実施したと発表した。有人戦闘機と無人機の連携運用に向けた自律制御ソフトウェアの開発・評価の一環である。 F-22が司令塔となりYFQ-44Aフューリーを空中制御 アメリカ空軍は2026年10月16日、F-22「ラプター」戦闘機から協働戦闘航空機(CCA)であるYFQ-44A「フューリー」に対し、空中での戦術指揮と飛行中の制御を実施したと発表した。実証は10月上旬に行われ、有人戦闘機と無人機の連携運用に向けた自律制御ソフトウェアの開発・評価を進める取り組みの一環となっている。今回の飛行実証では、F-22のパイロットが「クォーターバック」として1機のYFQ-44Aに戦術上の指示を与えた。YFQ-44Aに搭載された自律制御ソフトウェアは、この指示をリアルタイムで解釈して実行し、機動飛行や模擬戦闘任務を遂行している。パイロットが個々の操縦操作を直接指示するのではなく、上位レベルの戦術指示を通じて無人機を制御する方式が実証された形だ。 産業界との連携で戦闘能力を実戦部隊へ迅速に提供 トロイ・マインク空軍長官は今回の成果について、産業界との連携を通じて戦闘能力をかつてない速さで実戦部隊に提供する取り組みを示すものだと説明している。システムの迅速な統合や飛行試験を通じた知見の蓄積、体系的な評価を進め、有望な技術を脅威の変化に対応できる実戦能力へと転換していく考えだ。実証には、第412試験航空団、第422試験評価飛行隊、第309ソフトウェア技術群、実験運用部隊、F-22システム・プログラム・オフィス、CCAソフトウェア自律・協調運用部門の関係者が参加した。アメリカ空軍省は、試験で得られたデータを今後のソフトウェア統合や開発試験、将来のCCA運用構想の検討に活用する方針を示している。 有人機と無人機の協調運用の有効性を示す飛行実証 ケン・ウィルズバック空軍参謀総長は今回の飛行実証が有人機と無人機の協調運用の有効性を示したと強調し、頻繁に試験を行い、迅速に学び、指揮官が必要とする能力を必要な時に提供しなければならないと述べている。CCA計画は、低コストで柔軟性があり、実戦投入可能な航空戦力を迅速に整備するアメリカ空軍省の取り組みの一環である。無人機でありながら、同計画で運用が想定される機体には、戦闘機を示す「F」の記号を含む型式が付与されているのが特徴だ。アメリカ空軍は2032年までに、実戦対応可能な半自律型システム500機の配備を目指している。 敵対勢力の脅威に対抗する将来的なCCAの総保有規模 将来的な総保有規模として1000機が想定されており、敵対勢力の脅威が存在する環境下で、有人機を中心とする航空戦力の作戦行動範囲や状況認識能力、生存性を高める狙いがある。将来的にCCAと連携する可能性のある有人機としては、F-22のほか、F-35、F-15EX、F-15E、F-16に加え、第6世代戦闘機として開発が進められているF-47などが挙げられている。アメリカ空軍省は、今後の試験データや運用構想の検討を通じて、これら有人戦闘機群との体系的な統合を進める方針である。有人機と半自律型システムが一体となった航空戦力の実戦配備に向けた開発と評価の工程は、今後も継続される見通しだ。

北朝鮮ウェブサイトが相次ぎ接続不能に、「金正恩死亡説」との関連は? 世界

北朝鮮ウェブサイトが相次ぎ接続不能に、「金正恩死亡説」との関連は?

北朝鮮のウェブサイトが2日連続で接続不能状態となった事態をめぐり、Yahoo!ニュースは21日、国営メディアなどの複数サイトが日本時間の20日午前11時から約24時間にわたり接続できない状況に陥ったと報じた。世界的なハッカー攻撃の推測や、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の「死亡説」をめぐるアクセス集中との見方が交錯する中、専門家は電力供給の不安定といった内部要因を指摘している。 金正恩総書記の死亡説と北朝鮮メディアの広範囲な接続障害 北朝鮮のウェブサイトが突如としてアクセスできない状態に陥ったのは、日本時間の20日午前11時ごろである。朝鮮中央通信(KCNA)、労働新聞、民主朝鮮などの国営メディアに加え、対外ラジオ放送「朝鮮の声」のウェブサイトでも相次いで障害が確認された。公式情報ポータルサイト「ネナラ」や外務省、高麗航空のサイトもほぼ同じ時間帯に停止した。朝鮮中央通信のウェブサイトは20日に一時復旧したものの、最初の障害発生からの24時間のうち19時間は接続できなかった。北朝鮮「シリバンク」のSMTP電子メールサーバーも、21日午前に約5分間接続できた時間を除いて機能停止状態が続いている。 相次ぐ情報空白と中国系活動家によるSNS投稿の発信源 北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記の「死亡説」をめぐっては、米国に滞在する中国系の反体制活動家、謝万軍氏のX(旧Twitter)アカウントが発信源とされると、内外タイムスおよびBBCが報じている。同氏は金正恩氏が脳出血で北京に搬送されて死亡したなどと投稿し、これが英米などのメディアに取り上げられて世界中に広がった。しかし、北朝鮮メディアは20日、正恩氏が前日にアパレル商品の展示会を視察したとする写真を公開し、死亡説を事実上牽制した。BBCの報道によると、北朝鮮は世界有数の秘密主義国家であり、指導者の健康状態や私生活に関する情報が厳しく制限されているため、出所の怪しい情報でも一気に拡散してしまう背景がある。 外部からのサイバー攻撃説と内部のインフラ問題という見方 今回のネットワーク障害の原因については、複数の推測や分析が示されている。世界中のハッカーによる攻撃の標的になったのではないかとの推測や、金正恩氏の死亡説の真偽を確認しようとするアクセスが集中したことが原因とする見方も出ている。しかし、ニュース関連サイトだけでなく北朝鮮のほぼすべてのウェブサイトで問題が発生しているため、アクセスの集中説の可能性は低いとみられている。STEALIEN代表のパク・チャンアム氏は聯合ニュースのインタビューで、北朝鮮は電力供給が不安定であるため国境のルーターや交換装備の電源が断続的に切れることで今回のような現象が発生し得ると説明し、外部攻撃よりも内部のインフラ問題によるものとの見解を示している。 写真:BBC 繰り返される死亡説と権力継承をめぐる東アジアの安全保障上の懸念 指導者の生死に関する情報が繰り返し浮上する背景には、北朝鮮の情報の閉鎖性と不透明な後継者問題がある。BBCによると、過去の2020年にも脱落者が心臓血管手術後の死亡を主張する騒動があったが、その直後に正恩氏が公の場に姿を現して誤報であることが判明している。韓国の情報機関である国家情報院は、金正恩氏が13歳前後と推定される娘のジュエ氏を後継者として育てている可能性を指摘しているが、正式な指名はなされていない。内外タイムスは、万が一指導部に不測の事態が起きて混乱が深刻化した場合、軍の指揮系統や核兵器の管理、難民の発生などを通じて周辺国へ影響が及ぶ恐れがあるため、日米韓の関係国が危機管理のあり方を検討しておく必要があると伝えている。 関連情報: 金正恩氏の健康不安や死亡説が海外SNSで拡散、韓国当局は否定 · 北朝鮮が金正恩氏の写真を公開し、死亡説を裏付ける情報はないと韓国情報当局などが指摘 写真:dメニューニュース