世界 コロンビアのデ・ラ・エスピリェージャ新大統領が就任、武装勢力への強硬姿勢を表明
アベラルド・デ・ラ・エスピリェージャ氏は、コロンビアの伝統を破り、首都ボゴタではなく、南西部の都市カリで大統領就任宣誓を行いました。この場所の選択は、同地域で活動する武装勢力に対する同氏の厳しい姿勢を象徴しています。カリは、2021年の大規模な反政府デモの震源地であり、現在も武装勢力との衝突が続く不安定な地域として知られています。 カリでの就任式が示す強硬姿勢 就任式には、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領やチリのホセ・アントニオ・カスト氏ら、ラテンアメリカの右派指導者らが参列しました。デ・ラ・エスピリェージャ氏は、就任直後に軍の部隊を訪問し、武装勢力に対して降伏を求める警告を発するなど、治安維持を政権の最優先課題に据えています。 Photo: NBC News 「国家の安定を損なうような動きには、一切の余地を与えない。対話の選択肢は完全に使い果たされた」 アベラルド・デ・ラ・エスピリェージャ、コロンビア大統領 エネルギー政策の劇的な転換と経済的課題 デ・ラ・エスピリェージャ政権は、前任者であるグスタボ・ペトロ氏の環境重視政策からの脱却を明確にしました。ペトロ氏が新規の石油・ガス探査契約を停止し、再エネへの移行を急いだのに対し、新大統領はエネルギーの自給自足を国家主権の根幹と位置づけています。同氏は、国営石油会社エコペトロルの強化を最優先事項とし、厳格な基準の下でのフラッキング(水圧破砕法)の導入も承認する方針です。 Photo: AP News しかし、経済専門家からは新政権の財政運営に対する懸念が示されています。ハベリアナ大学の経済学教授ホルヘ・レストレポ氏は、新政権が直面する厳しい現実を指摘しました。 「デ・ラ・エスピリェージャ氏は、屋根から雨漏りし、金庫が空になった家を相続するようなものだ。2026年の財政赤字はGDPの約6.5〜6. ホルヘ・レストレポ、ハベリアナ大学経済学教授 「盾の盾」と国際関係の再編 国内の分断と今後の展望 就任式当日、ボゴタやカリなどの主要都市では新大統領に対する抗議デモが発生しました。カリのプエルト・レジステンシア地区で抗議活動に参加したセバスチャン・オカンポ氏は、新大統領の支持基盤が限られていることを強調し、住民の尊厳を守るために抵抗を続ける姿勢を示しました。 LIVE: Abelardo De La Espriella Sworn In as Colombia's New President | AC15 前任者のペトロ氏は、選挙結果に対して不正を主張していましたが、最終的には国民の意思を尊重して退任しました。しかし、同氏は今後、野党として激しい批判を展開する構えを見せています。専門家は、新政権の強硬な治安対策と、それに対する反対勢力の組織的な抵抗が、国内での衝突を激化させるリスクを警告しています。